スペシャル

チック・コリア

「どうしたらそんなに創作のエネルギーが湧いてくるかって? 私にとって、休むことはあまりいい気持ちいいものじゃないんだ(笑)。新しいプロジェクト、次のプロジェクトへと動くことで、健康も保てるしね。長い旅のあとは疲れることもあるけど、いったんステージに立てば、疲れは吹き飛んでしまうんだよ」。

ジャズ界屈指の勤勉家、「スペイン」や「ラ・フィエスタ」を書いた天与のメロディ・メイカー、鍵盤楽器の達人、数々の伝説的バンドを生み出した名バンド・リーダー・・・チック・コリアの大いなる歩みは、今なお停滞することがない。この3月にも8090年代の音楽シーンを疾走したチック・コリア・エレクトリック・バンドを再結成のうえ来日、よりアップグレードされたエレクトリック・サウンドを披露する予定だ。

1941612日、マサチューセッツ州チェルシー生まれ。4歳からクラシック・ピアノを習い、ジュリアード音楽院在学中から本格的なジャズ活動を始めた。サックス奏者スタン・ゲッツのバンドを経て、68年にはハービー・ハンコックの後任としてマイルス・デイヴィスのバンドに加入。独立後は現代音楽寄りのユニットサークルを結成した。これは1年を待たずに分裂したが、71年により親しみやすいサウンドを目指してスタンリー・クラークらと新ユニットを結成。72年に吹き込んだ『リターン・トゥ・フォーエヴァー』の大成功をきっかけに、このユニットは“リターン・トゥ・フォーエヴァー”と名乗るようになる。ヴィブラフォン奏者ゲイリー・バートンとのデュオで、『クリスタル・サイレンス』を録音したのも同じ72年のこと。ふたりの共演はその後、40年以上にわたって断続的に続くことになる。86年にはハイテクを駆使したチック・コリア・エレクトリック・バンド87年には生楽器で伝統的なジャズを演奏するチック・コリア・アコースティック・バンドを結成。その後もオリジンヴィジル、上原ひろみとの日本武道館公演など数々のプロジェクトで、ジャズ界を賑わせている。

 

チック、ここがポイント

●グラミー賞の“超”常連

あらゆるジャンルを見渡しても、チック・コリアほどグラミー賞に愛されているミュージシャンは少ない。2015年までのノミネートは63回に及び、うち受賞は22回。「この記録を破ることができるのは、チック本人しかいない」とまで言われている。

●情熱と哀愁の天才メロディ・メイカー

「ラ・フィエスタ」や「スペイン」等、ジャンルを超えて親しまれている名曲を数多く作曲。情熱的で哀愁のこもったメロディと躍動的なリズムは、一度聴いたら忘れられないほど強烈な魅力を放つ。伝説的ジャズ・ピアニストの名にちなむ「バド・パウエル」も人気が高い。

●アコースティックとエレクトリックを自由自在に行き来

60年代後半からアコースティック・ピアノと共に、その時代の先端をゆくエレクトリック・キーボードも並行して演奏。‘80年代後半から’90年代半ばにかけてはエレクトリック・バンドアコースティック・バンドを同時に率いるという前代未聞の試みにも取り組んだ。

●自身のグループから若手ミュージシャンを次々と輩出

スタン・ゲッツ、マイルス・デイヴィスなど“若手育成の名人”の許で腕を磨いたチックだけに、才人発掘の腕も超一流。スタンリー・クラーク、アル・ディメオラ、ジョン・パティトゥッチ、デイヴ・ウェックル、アヴィシャイ・コーエン(ベース奏者)、マーカス・ギルモアなどを広くジャズ・ファンに紹介した。

●ジャズ界を代表する多作家

およそ半世紀にわたって、ほぼ毎年のように複数のアルバムを出し続けているアーティストは希少。1996年には計5作品、2007年には計6作品を発表し、2013年リリースの3枚組『トリロジー』も話題を集めた。「次の新作はどんな内容になるのだろう?」、それがチック・ファンの合言葉だ。

チック・コリアの作品

  • 『A.R.C』

    ■『A.R.C』  UCCU-5724 ¥1,620
    マイルス・デイヴィス・バンド脱退直後のチック・コリアが、伝説のグループ“サークル”の仲間であるデイヴ・ホランド、バリー・アルトシュルと残したアコースティック・ピアノ・トリオの新世界。ウェイン・ショーターの名曲「ネフェルティティ」を筆頭に、過激かつ研ぎ澄まされたプレイを聴かせる。
    購入はこちら iTunesで見る

  • 『チック・コリア・ソロ VOL.1』

    ■『チック・コリア・ソロ VOL.1』  UCCU-5725 ¥1,620
    短命に終わったフリー・インプロヴィゼーション系グループ“サークル”解散直後にリリースされた初の無伴奏ソロ・アルバム。キース・ジャレット『フェイシング・ユー』と共にソロ・ピアノ・ブームの起爆剤となると同時に、ECMレーベルの名を世界に知らしめた記念碑的1枚。
    購入はこちら iTunesで見る

  • 『チック・コリア・ソロ VOL.2』

    ■『チック・コリア・ソロ VOL.2』 UCCU-5726 ¥1,620
    第1集と同時に、ノルウェーのオスロで録音されたソロ・ピアノ作品集。組曲調の9曲目など入魂のオリジナルに加え、セロニアス・モンクやウェイン・ショーターの隠れた名曲もプレイしている。硬質で美麗なピアノ・タッチを見事に捉えた録音の良さも魅力。
    購入はこちら iTunesで見る

  • 『リターン・トゥ・フォーエヴァー』

    ■『リターン・トゥ・フォーエヴァー』 UCCU-5727 ¥1,620
    70年代フュージョン・ミュージックの扉を開いたチック・コリアの大ヒット作。ラテン・ミュージックやサンバからの影響を取り入れた明るく開放的で生命力に満ちたサウンドは、ジャンルを超えて多くのファンの心を掴んだ。名曲「ラ・フィエスタ」、「クリスタル・サイレンス」の決定版も収録。
    購入はこちら iTunesで見る

  • 『クリスタル・サイレンス』

    ■『クリスタル・サイレンス』 UCCU-5728 ¥2,268
    ジャズ界に涼風を吹き込んだ名コンビ、チック・コリアとゲイリー・バートンのデュオ第1弾。繊細なピアノ・タッチと澄み切ったヴィブラフォンのサウンドが、このうえなく美しい音世界を作り出す。チック作「セニョール・マウス」、スティーヴ・スワロウ作「フォーリング・グレイス」等、名曲満載。
    購入はこちら iTunesで見る

  • 『デュエット』

    ■『デュエット』 UCCU-5729 ¥1,620
    永遠の名作『クリスタル・サイレンス』から約7年、ピアノとヴィブラフォンのカリスマによるスーパー・デュオの復活を捉えた一枚。15分を超える「デュエット組曲」、およびチック生涯の代表曲である「ラ・フィエスタ」に、より濃密さを増したチックとゲイリーの境地が刻み込まれている。
    購入はこちら iTunesで見る

  • 『チック・コリア&ゲイリー・バートン・イン・コンサート』

    ■『チック・コリア&ゲイリー・バートン・イン・コンサート』 UCCU-5730 ¥1,620
    ジャズ史に輝くスーパー・デュオが、ひとつの頂点を極めた伝説のライヴ。「セニョール・マウス」「フォーリング・グレイス」など定番ナンバーの再演に加え、80年代のチックを代表する名曲「バド・パウエル」も収録。あまりにも気高く、神がかり的な“音の会話”に魅了される。
    購入はこちら iTunesで見る

  • 『夜も昼も』

    ■『夜も昼も』 UCCU-5731 ¥1,620
    初期のチック・コリアを代表する68年作品『ナウ・ヒー・シングス~』のメンバーが10数年の時を超えて再会、スイスで繰り広げた白熱のライヴ・パフォーマンス。スタンダード・ナンバーから意欲的なオリジナル曲まで、新鮮味と成熟の双方を感じさせるトリオ・ミュージックを披露。
    購入はこちら iTunesで見る

  • 『ナウ・ヒー・シングス・ナウ・ヒー・ソブス』

    ■『ナウ・ヒー・シングス・ナウ・ヒー・ソブス』 UCCU-5793 ¥1,620
    若き天才が強力なリズム・セクションを得て新時代のピアノ・トリオに挑んだ傑作。繊細かつよどみのない斬新なフレーズが連続する「マトリックス」は初期の代表曲。
    購入はこちら iTunesで見る

チック・コリア・エレクトリック・バンドの作品

  • 『ライヴ・イン・ジャパン1987』

    ■『ライヴ・イン・ジャパン1987』  UCCR-1062 ¥2,160
    ジャズ界の革命者(イノベーター)チック・コリア率いるスーパー・バンド、伝説の一夜の一部始終。圧倒的テクニックとメロディ・センス。ミュージック・シーンを席巻したバンドが日本に残した伝説のライヴ音源が最新リマスターで蘇る!
    購入はこちら iTunesで見る

  • 『チック・コリア・エレクトリック・バンド』

    ■『チック・コリア・エレクトリック・バンド』  UCCR-3010 ¥1,620
    77年のリターン・トゥ・フォーエヴァー活動休止後はフュージョン・スタイルのリーダー・バンドではなくアコースティック・プロジェクトに比重を置いていたチックが、9年ぶりに始動させた衝撃的な新バンドのGRPデビュー作。
    購入はこちら iTunesで見る

  • 『ライト・イヤーズ』

    ■『ライト・イヤーズ』 UCCR-3011 ¥1,620
    86年にアルバム・デビューしたチックのエレクトリック・バンドが、早くも翌年にリリースした第2弾。パートナー、ゲイル・モラン・コリアへの深い愛情をアルバム・コンセプトとして、さらにバンドの一体感を高めている。
    購入はこちら iTunesで見る

  • 『アイ・オブ・ザ・ビフォルダー』

    ■『アイ・オブ・ザ・ビフォルダー』 UCCR-3012 ¥1,620
    スパニッシュ・テイストを打ち出し、過去2タイトルとは趣を変えて、全曲チックのオリジナルで統一。写実的な作風に魅せられてアルバム・カヴァーに採用したロバート・ショーラーの絵画は、アイ・キャッチ効果も抜群。
    購入はこちら iTunesで見る

  • 『インサイド・アウト』

    ■『インサイド・アウト』 UCCR-3013 ¥1,620
    前進を続けるエレクトリック・バンドの第4弾。全4楽章で構成された「テイル・オブ・デアリング」は、チックお得意の物語性溢れるカラフルなサウンドが満載。リターン・トゥ・フォーエヴァー時代を彷彿させるナンバーも楽しい。
    購入はこちら

  • 『ビニース・ザ・マスク』

    ■『ビニース・ザ・マスク』 UCCR-3014 ¥1,620
    結成から5年を迎えて、さらにパワー・アップしたエレクトリック・バンドの第5弾。エリック・マリエンサルがソプラノサックスで躍動するサウンドが新鮮。ユートピア志向の代表曲「ワン・オブ・アス・イズ・オーヴァー・40」を収録。
    購入はこちら iTunesで見る